ここに遺す
大事なことだから、ここに遺すね。
7月4日が埋まるかどうか。
音楽を続けるかどうか。
これだけが先走っていた氣がする。
僕にとっての音楽とは、僕そのものなんだ。
僕の全てなんだ。
昨日、とある方に呼び出された。
その方は、僕が赤ちゃんの頃から面倒見てくれている方だ。
会ってすぐに「なんで音楽やめようと思ったんだ?」と聞かれた。
僕はこう答えた。
「もう、これ以上、音楽を続けることによって傷つける人を増やしたくないんです。」
息をつく間も無く、こう返された。
「お前、なんか勘違いしてねえか?
お前が仕事にならねえからって勝手に辞めるとか言ってるけど
「音楽辞めたい」って、本当に秀治の心の声か?
その仕事にもならねえお前の音楽を信じて
今日まで支えてくれた人たちの想いは、どうするつもりだ???
秀治は、なんで歌ってんだ?
本当の根っこの理由はなんだ? 思い出してみろ。」
そう言われて、僕は固まった。
沈黙が続く中、僕の奥に眠っていた想いが、湧いてきた。
僕は、隣にいる人と一緒に笑いたい。そこに音楽があったら良い。
世界の人種や、肩書き、地位や名誉、一切の垣根を越えて、隣の人を笑わせれる人になりたい。
そう、音楽を始めた13年前に、想っていたんだ。
そして、俺は、まだまだ歌っていたい。
沈黙を破って、その方が、口を開いた。
「万人に売れなきゃ、お前の音楽は価値がねえのか?
今の売れない秀治を応援してくれている、目の前のひとりの為に歌えば良いんじゃねえのか?
父ちゃんと母ちゃんが悲しむようなこと、勝手にすんなよ」
と最後に言い残してくれた。
俺は、忘れていた。
傷ついた数ばかり数えて、逃げる理由を正当化して、みんなの想いを置き去りにしてた。
音楽への関わり方や、名前や、変わることがあるかもしれないけど、
今の僕を、信じてくれる人が、たった一人でもいるならば、
おれはその目の前の一人に全力で歌いたい。
Tdarにまだまだ歌いたい。
だから今までと、何も変わらないよ。
まだ秀治の声を聞きたいって、思ってくれるんだとしたら、俺はまだまだ歌う。
続く